カテゴリー「ニュース」の13件の投稿

2006年9月16日 (土)

麻原裁判

麻原裁判についてブログで書こうと思っていたのに、書く前に死刑が確定した。

オウム・松本被告の死刑確定 最高裁が特別抗告棄却
http://www.asahi.com/national/update/0915/TKY200609150243.html

なかなか書けなかった理由は、司法や裁判というものが私のような素人には非常にわかりにくいということ。
上記の記事を読んでも、何だかよくわからないでしょ。(私だけ?)

でも、麻原裁判に関する本やら資料やらを多少読んでみてわかったのは、やはりこの裁判のやりかたには問題があるということ。
メディアでは報道されていない部分が色々ある。

例えば、裁判長が弁護人に事前に相談もなく、弁護人の立会いもなく麻原被告に直接会って、訴訟能力を判断したりしている。
私は知らなかったのだが、裁判官が公判に先立って個別に被告人と接触するのは、予断につながるから厳禁されているらしい。
それなのに麻原裁判ではそういうことが行われていて、しかもそれが問題とされていない。
裁判としての適正な手続きが踏まれているかどうか、疑問が多い。

また、東京高裁が行った「正式の精神鑑定」なるものは、非公開で弁護人の立ち会いもない。しかも鑑定医は裁判所によって恣意的に選ばれている。
で、裁判所から依頼された鑑定医は訴訟能力ありと言っているのだが、弁護団が依頼した数人の精神科医は拘禁反応を起こしているから治療が必要だと言っているのだ。

実際、獄中の現在の松本智津夫は糞尿垂れ流し状態でおむつをしているのだが、おむつを一日に1回しか交換しないため布団も毛布も糞尿まみれで、それを洗うことなく使っているからものすごい悪臭だという。
『獄中で見た麻原彰晃』という本にはその辺のことが詳しく書かれている。
これを読むと、こういう獄中の扱いというのはかなり問題があると私には感じられる。

趣意書提出うんねんについても、弁護士側が言っていることと、マスコミが報道していることは食い違っている。

私は松本智津夫を死刑にするなと言っているわけではない。
拘禁反応だったら短期間で治療できる可能性が高いわけだから、治療してきちんと適正な裁判を行うべきだと思う。

麻原裁判のやりかたが通ってしまったら、他の裁判だって同じようになっていくに違いない。
そしてどんどん裁判の適正さが失われていく。
例外がどんどん増えていって、司法が公正なものでも中立なものでもなくなっていく。
私にはそれがこわい。
ああいう事件を犯した奴は獄中で人間扱いしなくてもいいというやりかたが一般化していくのが私にはこわい。

死刑は確定したけれども、司法や裁判のありかたが、迅速化という方向だけで適正さを欠いたままでいいのかどうか、きちんと考えてみる必要があるのではないか。

                                          
いずれしてもマスコミから流れてくる情報は一面的であるということがよくわかってきたから、どんな報道であれ、今ではそのまま鵜呑みにはしなくなった。

植草一秀氏がまた逮捕されたが、これについても同様である。
前回の事件は冤罪の可能性が高いのではないかと私は思っているのだが…。
今回はどうなのかわからないが。

今回の事件については、宮崎学氏が以下のように発言している。
 ↓
植草一秀さんの「事件」について
http://www.miyazakimanabu.com/chokugenpeople/000188.php

          

「麻原死刑」でOKか? Book 「麻原死刑」でOKか?

著者:野田 正彰
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Book 獄中で見た麻原彰晃

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2006年9月 6日 (水)

男児出産について、藤原新也のコメント

男児出産だったんだね。
テレビも見ずに外出していたから、まったく知らなかった。

以下、藤原新也オフィシャルサイトの中の、Talk&Diaryから引用。

http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=past_show&date=200609

昨今のメディアスクラムには異様なものがある。
「ハンカチ王子」の場合もそうだが、暗い世相を払拭させるような話題が出てくると一点集中でそこにネコもしゃくしもなだれ込むこの状況はある種の病気としか言いようがない。
同じく今日(6日)にはじまる国民的馬鹿騒ぎにはつきあいたくないのでしばらくはテレビも新聞も見ない。
騒げば騒ぐほど雅子さんと愛子さんが不憫である。
(中略)
彼女(人間)は皇位継承者を産むための道具ではない。

                        

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2006年6月21日 (水)

山口県光市母子殺害事件

疲れている…。
きょうは家にいて、テレビをつけたら山口県光市母子殺害事件についてのニュースが流れていた。
見たくないのでチャンネルを変えたら、そこでもまた同じ内容。

ちらっと見ただけだけれども、こういう風に報道されるのを見ていたら、私だって被告を死刑にすべきだと絶対に思うだろう。

なにか、すべてが表層的に捉えられていて、上滑りしていって、いつのまにか大事なことが失われてしまうようで、そのことがこわい。

山口県光市母子殺害事件については、綿井健陽さんのブログに書かれていることを読んでほしい。
http://blog.so-net.ne.jp/watai/2006-06-20

安田好弘弁護士の著書をもう一度きちんと読み返して、司法や裁判のありかた、弁護士の仕事、死刑制度や冤罪などについてブログに書いてみたいと思っていたのだが、その時間がとれずにいる。

安田弁護士の著書は、このブログでも既に何度も紹介しているのだけれども、ぜひ読んでほしい。

                              

「死刑」というものについては、多くの人が自分とは縁のない、かけはなれた遠いイメージとして捉えているのではないだろうか。
だから実態もわからず、リアリティも持てないままでいる。
「死刑」についても、自分なりに調べて、書けたら書いてみたい。

また、犯罪者の心の問題についても、自分なりに色々思うところはある。

今は気力がないし、予定が立て込んでいる…。
7月中旬以降になったら少しは時間ができると思うので、少し長めの文章も書いてみたい。(HPもつくろうかな…。)

                      

「生きる」という権利―麻原彰晃主任弁護人の手記 Book 「生きる」という権利―麻原彰晃主任弁護人の手記

著者:安田 好弘
販売元:講談社
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2006年6月 2日 (金)

「共謀罪の採決見送り」と、映画「送還日記」

どうやら、共謀罪の採決は先送りとなったようですね…。

                                                                                       
「与党『共謀罪』の今国会成立を断念」(読売新聞 6月2日12時39分更新)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000005-yom-pol

「<共謀罪>民主党、採決に応じない方針」(毎日新聞 6月2日13時47分更新)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060602-00000044-mai-pol

「結局また採決見送り! 今国会成立は断念?」(共謀罪ブログ(暫定版) 
http://wave.ap.teacup.com/kyobozai/151.html
                                                            
                                       

                                                
私は、今日の午前中は映画『送還日記』を観てきました。

↓映画「送還日記」公式ホームページはここ。
http://www.cine.co.jp/soukan/
                                       

上映が今日までだったから、もともと今日観に行くつもりではいた。
しかし、超夜型の自分にとって渋谷AM10時~のモーニングショーは結構きつい。
渋谷まで遠いしなぁ。
早く寝てがんばって早起きしよう、と思っていたところに、共謀罪法案急転の情報が…。
メールを転送したり、なんだかんだで結局寝たのは深夜3時過ぎ。
しかも頭がさえていてほとんど眠れず。
明け方になってようやく眠りに落ちたら、寝過ごした。
必死になって起き上がり、一緒に寝ていた犬2匹も起こして慌てて犬にごはんをやり自分は水も飲まずに家を出たが、余りに眠いので駅前のドトールでコーヒーを飲んでタバコを一服。
既に遅れているのにそんなことやっていたものだから、結局映画館についたのは10時半頃だった。
予告編やなんやらが10分くらいあるはずだから、冒頭の20分くらい見逃したということになるのだが。

まだ頭が朦朧としてしたまま暗くて小さい映画館の椅子に座ったのだが、すぐに画面に釘付けになった。
朦朧としていた頭を、なにかでがーんと殴られたような衝撃。
涙が止まらなくなる。

最初は、「あぁやっぱり見なきゃよかった。拷問とかそういう話は耐えられない。こんな話聞きたくない」と思った。でも、目が離せない。
心が一瞬にしてとらえられてしまったのだ。
「北のスパイ」として逮捕され、数十年に及ぶ監獄生活を強いられた老人達の魅力的な表情に。
そんなにひどい拷問を受けたのに、なんでこんなに無垢な顔をして笑っているの?
そのユーモアと無邪気さで、画面のこっちがわにいる私のことをも笑わせてくれる。

「北のスパイ」として30年以上ものあいだ囚われ、転向工作という拷問を受け、政治的に利用される形で93年/99年/00年に特別放免。
その後、1999年から送還運動は本格化し、2000年9月2日、非転向長期囚出身の63名は“北”へ送還された。

自分が飽食と惰眠をむさぼっていた同時代に、こういう風に生きることを強いられた人たちがいる。
その国で起こっていたことは、わたしたちが豊かでいられたこととは無関係ではない。
それは表裏関係にある。

生きるって一体なんだろう…。
人間って一体なんなのだろう…。
どうしてこんな辛い思いをしなければいけないんだろう…。

暴力的に自分の人生が奪われるそういう生き方を想像するだけでも、私はただただ言葉を失ってしまう…。

映画を観ながら最初の頃はそんなことばかり感じていた私だったけど、でも老人達の笑顔だとかユーモアだとかが、映画を観終わった私を救ってくれていたような気がする。

                                                            
観たばかりで自分のなかでまだうまく消化できていないけれども、でも、観てよかった。
30分遅れたけれども行ってよかった。

上映最終日なんかに行かないで、もっと早く観ておいて色々な人に勧めればよかったと、そのことをすごく後悔した。

                                                 
感想がまだ咀嚼されていないから、もし気が向いたら「ククーシュカ ラップランドの妖精」の感想と一緒にもう少し深めて書いてみたい。(そう言いながら、いつもなかなか時間がつくれないんだけれども。)

また上映される機会があったら、ぜひ観てほしい。

森達也編・著『送還日記』公式パンフレットもある。こっちだけでも、ぜひ。
http://www.littlemore.co.jp/book/kobetsu/eigamusic/so-kan-nikki.html
                                 
                                          

                                           
映画が終わった後国会に行ってみようかなとも思ったけど、睡眠不足でふらふらだったからそのまま帰ってきた。
                                        

そういえば、5月19日に初めて国会前アクションに行ったときのことも書くと言いながら書いてないな。
http://nervous-frog.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_413a.html
                                              
色々な感情が錯綜する体験だった。
行ってみないとわからないので、本当に一度行ってみるといいかも。
ひとりで行くとまず入っていけない雰囲気ではあるけれども。
でも先入観だけでイメージしているのとはまったく違う感じなので、やっぱり自分で行動して感じてみることが重要だと思った次第です。

そのへんのことも書きたいんだけれども、でもきょうは本当に眠いので、このへんで。

                              

送還日記 映画『送還日記』公式パンフレット Book 送還日記 映画『送還日記』公式パンフレット

著者:森 達也
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民主党に共謀罪廃案の留守電を!

メーリングリストから情報が届いているので、転載します。

明日の法務委員会で政府が民主党案を呑むなら、民主党が共謀罪法案成立に応じる危険が出ているので、そんなことをしたら国民は民主党を支持しない!廃案に向けて徹底して!と、民主党にどんどん電話してくださいとのこと。
民主党代表番号も留守電を受け付けているそうです。

こういう緊急時は電話が最も有効なので、ぜひ電話しましょう!と。

                                    
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

広く転送をお願いします。重複失礼します。

市民社会フォーラムのMLで今流れました。転送します。
==========
16時のNHKニュースによると、与党側が民主の提案を呑んで、今
国会成立を目指
すとのこと。民主は対応を協議中。

電話で態度変化するなとの呼びかけをしましょう

至急、至急、至急
民主党 TEL:03-3595-9988(代表)

民主党の法務委員会の名簿、電話などはこのサイトの中に。
http://kyobo.syuriken.jp/iinkai.htm

平岡秀夫事務所
国会事務所
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議
員会館341号
TEL 03-3508-7091
FAX 03-3508-1055
岩国事務所
〒740-0026 岩国市車町1-13-13
TEL 0827-21-4567
FAX 0827-21-4570

あと、電話は衆議院代表から、民主党政策調査会へまわしてもらうよう
にとのこと
03-3581-5111 衆議院代表

                                   

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2006年6月 1日 (木)

共謀罪その他の情報転載と、映画「ククーシュカ」

共謀罪法案の急転について、保坂展人さんが書いています。

「共謀罪「民主党案丸飲み」で宙返り採決か」 
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/ab54e4ab64b7f41fcc8763df3019d3d5

                                                                                                                     
それから、さきほどの記事で情報を転載させていただいた関組長のブログに、「ついに【憲法改正の国民投票】が」とあったけれども…。

「マガジン9条」から届くメルマガに以下のように書かれていました。

がぜん盛り上がってきたワールドカップ気分だけれど、
重要法案おてんこ盛りの、終盤国会のこともお忘れなく!
特に衆院に提出されちゃった、
「国民投票法案」いったいどうなっちゃうの? 
これはもう、直接、国会中継を見るべし。
(中略)
そして緊急コーナー【6月1日の国会は見逃せないぞ!】を開設。
国会は、最近の天気模様同様、
「なし崩し」的に様々な重要法案が提出され、
採決されそうな危うさ。是非、ウオッチしてください。

                                                      
「マガジン9条」のWEBサイトは、 http://www.magazine9.jp/

                                           
WEB「マガジン9条」からも情報を転載します。

「6月1日(木)の国会は見逃せないぞ!」
http://www.magazine9.jp/kokai/index.html

【伊藤真のけんぽう手習い塾】
第十五回 国民投票法について(その2)
「憲法改定のための国民投票は、誰にとっても平等に働くのか?」

http://www.magazine9.jp/juku/index.html

                                                       
私もよくわかっていないので、情報の転載ばかりで恐縮です。
                     

                                     
きのうは「ククーシュカ ラップランドの妖精」という映画を観てきたから、その感想を書こうと思っていたのだけれども、なんかそういう気分じゃなくなったナ。

でも、素敵な映画だった。
自分が想像していた映画とはまったく違っていて、自分の想像よりずっとずっといい映画だった。
ピュアでスピリチュアルな映画を想像していたのだけれども、人間臭くて、地に足のついた映画だった。
女性をこういう風に描く監督って好きだなぁ。
ロシアの映画だからなのか。
ハリウッド映画だったら、同じ設定だとしても、こんな風には描かれなかっただろう。

女性が自分の欲望をストレートに表現する。
だが、少しもいやらしくない。

映画監督・井筒和幸がほめていたから観たんだけれども、井筒がずっと前に絶賛していた「ハンディッツ」とどことなく似ているような気もした。

女達がひとりの男を共有するという設定を描いたのは浜野佐知監督だけれども、女ひとりに二人の男っていいかも。
などと思ったりして(笑)。
「ハンディッツ」もそうだったけど。(「ハンディッツ」もすごく好きな映画。)

井筒って無頼派を気取っているけど、けっこうフェミニストなのでは、などと思ったりした。

もう少し詳しい感想、明日以降に書けたら書くかもしれない。

                                                            
「ククーシュカ ラップランドの妖精」のサイト
http://kukushka.jp/

「ククーシュカ ラップランドの妖精」を観た、井筒和幸の感想
http://www.tv-asahi.co.jp/tiger/contents/100/099/jibara/index.html

映画「ハンディッツ」について↓
http://www.h2.dion.ne.jp/~mine/movie-0398.htm

                                          

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情報転載:共謀罪法案、今国会で成立?

情報を転載します。

                                                                         
《ANN動画ニュース》「共謀罪法案で与党が民主党案受け入れ今国会で成立へ」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20060601/20060601-00000033-ann-pol.html
                            

「急転、共謀罪法案、今国会で成立?」
http://ameblo.jp/kyobo/entry-10013108932.html
                                     

「【共謀罪】法案をめぐる事態は急変!」
http://sekigumi.ti-da.net/e824717.html
                                                 

「共謀罪が危ない!与党が民主党案を丸呑みか?」  
http://kikuchiyumi.blogspot.com/2006/06/blog-post_01.html

                                             

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2006年5月17日 (水)

共謀罪の近況

ブログを書く時間がなかなかつくれない…。

「安田好弘弁護士批判に応える緊急トークイベント」の感想についても書きたいんだけれども、今はそれよりも共謀罪のほうが気になっている。

きょう(12時すぎているから、もうきのうか…)、「強行採決」の危険性があると聞いていたから、外出中も気が気じゃなかったんだが、どうやら今日はなかったようだ。

                                                                      
以下、「保坂展人のどこどこ日記」より。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/78d2fd1d74fb79bf68b47489c4620219

今日、共謀罪の強行採決は止まった。国会周辺には、反対の立場で審議を見守る人々が集まり、また全国からも激励のメールやFAXをいただいている。この場をもって感謝を表したい。

                                                                           
以下、「共謀罪新設反対国際共同署名」より。
http://www.kyoubouzai-hantai.org/news/undou.htm
http://www.kyoubouzai-hantai.org/news/kokkai.htm

5/16国会前 共謀罪反対で埋め尽くす
すごい!またしても採決をとめた!

19日(金)与党、採決絶対強行の構えか

 5/16(火)衆院法務委員会、野党質疑で終了
    参院法務委員会、指紋採取の入管法改正案可決
 5/17(水)法務委員会は中止!
 5/18(木)理事会で委員会内容確定
 5/19(金)審議内容未定。午前中にも採決?

衆院法務委員会は火、水、金です。
衆院法務委員会開催=常時採決情勢に突入しています。

                                                                                                       
5月14日(日)には、「サンデープロジェクト」で共謀罪特集の放送があったみたいですね。
この番組の内容はよかったというメールがメーリングリスト内で、行き交っていました。
その内容について記したブログは、以下。
「サンデープロジェクト」の共謀罪特集を見て
http://ameblo.jp/kyobo/entry-10012467010.html

                                                                              
また、5月15日(月)には、日本ペンクラブの声明が出されたようです。
「共謀罪新設法案に反対し、与党による強行採決の自制を求める」
http://www.japanpen.or.jp/seimei/060515.html
                                 

それから、以下は「サンデー毎日」の記事。
“平成の治安維持法”共謀罪が招く「窒息社会」
http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/tokusyuu/news/20060510-211033.html
                                            

また、「保坂展人のどこどこ日記」の5月13日付の記事には、以下のような内容も。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/d2c58498c6cef70d4e87488e8a8b9415

昨日の共謀罪の強行採決に反対する院内集会は、会場を満杯にする人々の熱気で溢れていた。ようやく、採決直前にして眠っていた世論が目を醒まして、大きなエネルギーが頭をもたげ始めた。長い間、市民運動やイベントに関わってきた経験から「地の力が湧く瞬間」があることを知っている。来週から、共謀罪反対の声は大きく広がり、教育基本法改正案のうたう愛国心、そして改憲への動きと数珠つなぎになっている「小泉・自民の暴走」に対して大きな警戒感を持つ人々が結集し行動を始めるに違いない。

 インターネットの世界では、すでに「共謀罪強行採決」に危機感を抱く人々が、思い思いのメッセージを交わしあい、あるいはブログを書きまくっている。連休前からすでに始まっていたネットムーブメントは、加速度をまして広がっている。私のブログの訪問者もこの1ヶ月で倍増した。まだ、少数派かもしれない「監視社会NO」の声派、政府与党が強行採決に踏み込んだとたんに大きな奔流となって永田町に逆流してくるだろう。

                              
                                    
私の友人も、きのうは国会に行ったはず。
私も金曜日に国会に行ってみようと思っています。

国会前行動の情報は、以下をご覧ください。
http://www.kyoubouzai-hantai.org/news/housin.htm

                                     
                                         
最後に、作家・翻訳家でグリーンピース事務局長でもある星川淳さんから届いたメルマガ「屋久島発 インナーネットソース #123」より引用します。

以下のアドレスで、全文を読むことができます。
http://www.melma.com/backnumber_67106/

    共謀罪に“Say NO!”――5・17院内リレートーク

http://www.greenpeace.or.jp/info/features/civil_liberty/

日時:5月17日(水)午後2時~4時
場所:衆議院議員面会所(衆議院第一議員会館向かい国会議事堂側)
主催:「共謀罪」に反対するNGO・NPO共同声明呼びかけ人グループ

 5月17日予定
  12:00~13:00 日弁連主催院内集会(参議院議員会館第5会議室)
  14:00~16:00 NGO・NPOリレートーク集会(衆議院議員面会所)
  18:30~    超党派国会議員呼びかけによる緊急集会(星陵会館)
  →星陵会館地図 http://www.seiryokai.org/kaikan.html

▼グリーンピース・ジャパンでは15日(月)中に、衆院法務委員やマスコミ、
各党代表者に反対の声が届く新しいサイバーアクションを立ち上げる予定です。
下記URLをチェックして、準備が整いしだい、ふるってご参加ください。
 http://www.greenpeace.or.jp/info/features/civil_liberty/cyberaction/

                                              
また、上記メルマガでは、「入管法改悪」についても記されています。

どうしても気になるので、みなさんも考えてください。

 共謀罪反対でも大活躍の社民党・保坂展人議員によると、入管法改悪
の審議過程において、指紋情報・顔写真データなどの生体情報を処理す
る「認証装置及び自動化ゲート」のソフトウェア開発と実験の業務を、
わずか10万円(運営業務費用9万円・成果物作成費用1万円)でバミューダ
に本社を置くアクセンチュア株式会社が落札(平成17年9月12日)してい
ることが明らかになりました。このアクセンチュア社は、アメリカがテ
ロ対策に突っ走って導入した同種の指紋情報・顔写真データ処理システ
ムも一手に引き受け、米議会で問題視されている企業です。つまり、日
米は軍事的に一体化しつつあるだけでなく、指紋や顔写真をはじめ、生
年月日、国籍、名前などの個人情報まで共通データバンク化しようとし
ているのです。しかも、怪しげなオフショア企業一社にすべての情報を
預けるなんて、これはおかしい、あんまりだ!

▼参考情報
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/9ef564885df741578140e33449809c7b
http://www.janjan.jp/government/0605/0605090125/1.php

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2006年5月13日 (土)

「安田弁護士批判に応えるトークイベント」に行ってきた!

きょう、「安田好弘弁護士批判に応える緊急トークイベント」に行ってきた。
場所は、新宿・ネイキッドロフト。
狭い店内から人があふれ出しそうなくらい、大勢の人が集まった。
私は始まる20分くらい前に行ったのだけれども、それでも46番目。
あとからも人がいっぱい来て、店内はぎゅうぎゅうずめ。

本当はもっと早く行くつもりだったのだけれども、寝坊して、朝ごはんも食べずに慌てて行った。
結局、立ち見だったけれども、2時間立ちっぱなしでも全然疲れなかった。

久しぶりに、まともで反骨精神と遊び心のある、かっこいいオヤジ達の話が聞けた。
ナマ宮崎学、初めて見たけど、しぶくてこわくてかっこいい。

匿名で誹謗中傷するメール送ってくるな、言いたいことがあるなら直接来い、って言ってた。
宮崎学が言うとすごみがあるな~。
「京都のヤクザの組長の父と博徒の娘である母の間に生まれる。早稲田大学法学部中退。大学在学中は学生運動に没頭し、共産党系ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。」というプロフィールだけでもすごい。作家になる前は、たしか地上げ屋みたいなことやってたんだよね。

このトークイベントについては、色々と報告したいことがあるので、明日にでもまた改めてきちんと書くつもり。
私も色々と思ったり考えたりしたことがある。

                                                  
そんな感じで興奮さめやらぬまま、雨のなか新宿をひとりぶらぶらとさすらった後、さっき帰宅。
帰宅してメールチェックしたら、以前にもこのブログで紹介したことのある竹山徹朗氏が発行するメールマガジン「Publicity」が届いていた。
購読は無料。
以下のアドレスから、購読申し込みできます。
http://www.emaga.com/info/7777.html
                                                                                                       

【 PUBLICITY 】 1372のタイトルは「法匪たちの春~共謀罪と治安維持法との共通点〆安田好弘を全面擁護する」だった。

おぉ!竹山徹朗氏も安田好弘擁護派か~!(嬉)
彼のメルマガから一部引用する。

▼安田好弘。彼の名を、本誌読者はよく知っているだろう。

「オウム裁判」。麻原彰晃の元主任弁護人だ。不当逮捕で、主
任弁護人から引きずりおろされた。2001年8月、本誌第1号で取
り上げた魚住昭『特捜検察の闇』でも取り上げられていた。

昨年、本人に「フリースピーチ」登場の快諾をいただいた。不
当逮捕されて以降、安田弁護士を支える人々が出し続けている
パンフレットも全て買い、読み終えて準備万端だが、彼のあま
りの忙しさゆえ、インタビュー自体ができていない。

ちなみに昨年、「PUBLICITY」が選ぶ12冊~2005年(決定版)
の2位に、彼の『「生きる」という権利』(講談社)を選びま
した。

安田弁護士を支援する人たちが出しているパンフレットがあるのかー。
読みたい。絶対読みたい。
                                        

またこのメルマガの中で、5月9日付の綿井健陽氏のブログに書かれていたという安田好弘バッシングについての一文が引用されていた。

私もさっそくチェック。
http://blog.so-net.ne.jp/watai/2006-05-09
以下、上記のアドレスから引用。

最近何度かテレビのニュースで相当「一方的、否定的に」取り上げられたが、あの安田好弘弁護士を「こちら特報部-異端の肖像2006」の欄で大きく扱っている(5月8日付)。ネット上でぜひ読んでみてほしい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060508/mng_____tokuho__000.shtml

安田弁護士のことは、いち早く宮崎学さんhttp://www.miyazakimanabu.com/judicial/000170.php、森達也さんhttp://www.jdox.com/mori_t/k_column.html、先日の講演でも、辺見庸さんらが「支持」「擁護」していたが、みんなやっぱり全身筋金入りの「異端」の人ばかりだ。

朝日はもう断ったし、やっぱりこれからは東京新聞だな。

では、イベントの報告は改めてちゃんと書くつもりです。

                                      

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2006年5月 9日 (火)

情報転載~5・11共謀罪の新設に反対する市民と表現者の院内集会

メーリングリストで送られてきた、共謀罪の情報を転載します。

<転載歓迎>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5・11共謀罪の新設に反対する市民と表現者の院内集会

■とき
5月11日(木)12時~13時30分

■ところ
衆議院第一議員会館第一会議室
(地下鉄永田町駅・国会議事堂駅そば。
 入口ロビーで通行証をお配りしています。)

■発言
国会議員
表現者
市民団体
法律家

■主催
共謀罪の新設に反対する市民と表現者の集い実行委員会

呼びかけ人
魚住昭(ジャーナリスト)
大谷昭宏(ジャーナリスト)
岡本厚(『世界』編集長)
小倉利丸(ネットワーク反監視プロジェクト)
石下直子(盗聴法《組織的犯罪対策立法》に反対する神奈川市民の会)
北村肇(『週刊金曜日』編集長)
木村まき(横浜事件第三次再審請求人)
斉藤貴男(ジャーナリスト)
佐高信(評論家)
佐藤憲一(盗聴法《組対法》に反対する市民連絡会)
設楽ヨシ子(ふぇみん婦人民主クラブ共同代表)
篠田博之(『創』編集長)
高田健(許すな!憲法改悪・市民連絡会)
俵義文(子どもと教科書全国ネット21) 
二木啓孝(日刊現代編集部長)
西野瑠美子(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク)
寺澤有(ジャーナリスト)
寺中誠(アムネスティ・インターナショナル日本)
富山洋子(日本消費者連盟)
西村仁美(ルポライター)
元木昌彦(講談社 元『週刊現代』編集長)
森達也(TVディレクター・映画監督・作家)
森原秀樹(反差別国際運動日本委員会)
矢野まなみ(移住労働者と連帯する全国ネットワーク)
星川淳(グリーンピース・ジャパン事務局長/作家・翻訳家)

■問い合わせ先
日本消費者連盟 TEL 03-5155-4765
『創』編集部 TEL 03-3225-1413
mail@tsukuru.co.jp

参考:http://tochoho.jca.apc.org/

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2006年5月 6日 (土)

ちょっと微笑ましい話~右翼も共謀罪に反対

「共謀罪」ってなんだ?というサイトのニュースの中に、微笑ましい見出しを発見した。

●"右翼も反対でうれしい" 野党議員ら、共謀罪反対で緊急集会(4/28・ライブドアニュース)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1896764/detail

                              
そうか、右翼も共謀罪に反対してるんだ~。

                                        
実は最近まで、私も右翼に対して先入観を持っていた人間のひとり。
街宣車を乗りまわし、こわい人で、なるべく関わり合いになりたくないと思っていた。

でも、『言論統制列島―誰もいわなかった右翼と左翼』(講談社)を読んでから右翼のイメージが変わった。
この本は、鈴木邦男・斎藤貴男・森達也という3者の鼎談をまとめたもの。
ものすごくおもしろいから、読んでみて!

鈴木邦男さんは「一水会」の代表で、いわゆる右翼。
以下、鈴木邦男さんのプロフィール。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%CB%AE%C3%CB

1943年福島県生れ。早稲田大学政治経済学部卒。産経新聞社に入社、1972年民族派の一水会を結成して代表となる。
三島事件に加わった友人・森田必勝?の死に衝撃を受けて「一水会」を結成したが、たんなる反共右翼からの脱皮を主張。テロ、ゲリラなど非合法活動をしない、他人に強要しない、団体の威力を背景に主張を押し通さないの「非暴力三原則」を掲げ、「発言の場がないからテロだ」という右翼の論理を批判、「言論右翼」と呼ばれた。旧ソ連、東欧の共産主義国家の崩壊を目の当りにして、反共の右翼は最終的に終ったと述べ、民族主義は穏やかな郷土愛に基づくボランティア的な活動に戻るべきだと論じる。

                                      
鈴木さんって本当にキュートな人。
『言論統制列島―誰もいわなかった右翼と左翼』を読んですごくそう思った。
絶対に強がらないし、自分の弱さを隠さない。

この本を読んで、右翼のことをよく知りもしないのに先入観だけで右翼の人すべてを嫌っていた自分を恥じた。

私は昨年PARC自由学校の講座に色々顔を出していたんだけれども、鈴木邦男さんはなんと一受講生として関心がある講座に参加されていた。
小さな部屋に並んだ椅子のひとつに鈴木邦男さんが座っているのを発見した時は、本当にびっくりしたよ。
すごく感じがよかった。
いいなぁ。こういう風にえらぶらない人って。

                                 
森達也の『A2』という映画の中にも、右翼の人がオウムを擁護する場面が出てくるはず。
私はこの映画をまだ観ていないのだが(映画の方はなかなか観れる機会がなくて…)、でも本は読んだ。
右翼の人の言動や、ピュアな感じに、思わず笑ってしまった。

森さんって本当に先入観や偏見をかるがると乗り越えていく人なんだよね。
(本人は、自分は鈍いからだとおっしゃっているけど。)

                                         
今、『世界と僕たちの、未来のために 森達也対談集』を読んでいるんだけれども、その中の興味深い一節を引用しておきたいと思う。

p203
森 「新しい歴史教科書をつくる会」が台頭してきた頃に、右翼の大物と言われている人に会って酒を飲んだことがあります。酔っ払った勢いで、「この右傾化はもう嫌だ」と言ったら、彼がすっと目を細めて「右傾化ってなんのことだ?」と聞いてくるので、「つくる会とか、あのあたりの右翼のことだ」と答えたんです。そうしたら彼が、「あいつらは右じゃない。ファッショだよ。まずいよあいつらは」ってしみじみため息をついて。なるほどなと思ったことがあるんですが。

                              

言論統制列島  誰もいわなかった右翼と左翼 Book 言論統制列島 誰もいわなかった右翼と左翼

著者:森 達也,鈴木 邦男,斎藤 貴男
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

A2 DVD A2

販売元:マクザム
発売日:2003/07/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

世界と僕たちの、未来のために―森達也対談集 Book 世界と僕たちの、未来のために―森達也対談集

著者:森 達也
販売元:作品社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

A2 Book A2

著者:森 達也,安岡 卓治
販売元:現代書館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2006年5月 3日 (水)

<転載>「とんでもない朝日の社説」

他のブログからの引用ばかりで恐縮だが、目をとめておくべき内容に思えたので、転載させていただきます。

またもや、平和運動家・きくちゆみさんのブログから↓
http://kikuchiyumi.blogspot.com/2006/05/ny_114653512647744430.html

4月28日の朝日新聞に、共謀罪の民主党修正案を支持する社説が載っていたそうだが、この社説に対して『危ないぞ! 共謀罪』(樹花舎、2006年)の著者の小倉利丸氏が発表した、「とんでもない朝日の社説」という文章が上記のブログに載っていた。

一部引用すると、
「朝日の社説のように、国連の条約を鵜呑みにし、民主党の修正案か自民党案か、という共謀罪を前提とした議論が支配的になると、廃案という主張が一気にふっ飛んでしまいます。その結果、またもや、ターゲットになるのは移住労働者や外国籍のマイノリティということになる。現在の日本の治安維持体制の傾向からすれば、こうした限定でもよいから共謀罪を成立させることに「メリット」があると考える右派は多いということに私たちは十分警戒したいと思います。共謀罪廃案までがんばりましょう。」

以下に、小倉利丸氏の文章の全文を転載する。

======

とんでもない朝日の社説<転送転載歓迎>

小倉です。朝日新聞が28日づけ社説で、民主党案支持を打ち出しました。私は廃案以外にないと考えていますが、この朝日の社説は、共謀罪の必要を認めたうえで、民主党の対案の線での審議を提起しています。朝日の動向はマスメディア全体にもおおきな影響をもちますから、たいへん危惧しています。わたしはこの朝日の社説には以下の点で反対です。

そもそも朝日の社説は、法案の条文解釈の「政治学」がわかっていません。たとえば、与党案について、社説は
「共謀罪を適用するのは、暴力団などを想定し、「対象となる罪を実行することを共同の目的とする団体」に限定する。罪となるのは、共謀するだけでなく、下見をするといった「犯罪の実行に資する行為が行われた場合」という文言を加える。これが与党案だ。」
と解説していますが、これは、与党の説明をオウム返しにしているだけで、与党の条文解釈の罠にはまっています。

どのような場合であれ、法案を読む上で必要なことは、以下の点です。
・ 法案に書いてないことは政府・与党がいくら口頭や文書で「解説」してもそれを信じてはいけない。法案に書いてないことは、法案ではない。
・ 国会審議の過程で与党側が答弁で行った法解釈(とりわけ野党が受け入れやすい解釈)には何の拘束力もない。
・ 国会で口頭で説明しても法案に明記することを避ける場合は、口頭説明を鵜呑みにしてはいけない。
・ 法案に書いてないのは書けない理由があるからだ、なぜ書けないのかを考えて法案の真意を見抜かなければいけない。

この点で、朝日の社説は以下の点で間違っています。
・ 共謀罪の適用対象を「暴力団」だと想定しているということは法案のどこにも書いていない。
・ 社説は、団体の限定を「対象となる罪を実行することを共同の目的とする団体」と鈎括弧をつけて説明しているが、このような定義はされていない。法案に書かれているのは、「その共同の目的がこれらの罪又は別表第一に掲げる罪を実行することにある団体に係るものに限る」である。法案では「罪を実行することにある団体に係るものに限る」という意図的に意味をあいまいにした表現をもちいているところに着目してこの法案を読みとらなければいけません。この法案が述べていることは、「罪を実行する目的の団体」という誤解の余地のないものではなく、「罪を実行することにある団体」というなんとでも解釈できる表現になっているのはなぜなのかを社説は見落としている。
・ 「犯罪の実行に資する行為」が下見をするとった行為をさす、というのは与党側の議会対策上の「方便」としての説明にすぎず、法案にはいっさいそのような限定はない。

朝日の社説の最悪なのは、これらの説明を与党側の「言い訳」として説明していない点にある。法案を読むチャンスのない一般読者は、朝日のこの説明を法案そのものと勘違いするでしょう。これでは朝日は与党の代弁者といわれてもしかたがないでしょう。

他方、民主党案もたいへん大きな問題を孕んでいます。民主党案では、越境組織犯罪に限定して共謀罪を適用しようというわけですが、こうした限定をつけたとしても、移住労働者の当事者による組織や支援組織はまるごと共謀罪の適用対象となります。しかも、現在、日本の多くの市民運動やNGOで国際的な連携をとっていないところは逆に非常に少ないと思います。グリンピースやアムネスティのような組織だけでなく、地域で活動している小さな運動体でもなんらかの海外との連携をとっているところは多いといえます。

国連の越境(国際)組織犯罪防止条約そのものができた経緯は、90年代以降急速に拡大し始めた反グローバル化の運動や移民たちの社会運動への抑え込みという意図があったことは明らかで、単なるやくざやマフィア対策の条約ではなく、ポスト冷戦期に登場し始めた新しいグローバルな民衆の運動に対する治安維持の国際法という側面があります。この点を忘れてはならないと思います。くりかえしますが、国際組織犯罪に限定するという妥協案は、限定ではなく、むしろ日本のエスニックマイノロティをターゲットとして監視する差別的な法案になるということであり、隠されたレイシズムであるということです。

朝日の社説のように、国連の条約を鵜呑みにし、民主党の修正案か自民党案か、という共謀罪を前提とした議論が支配的になると、廃案という主張が一気にふっ飛んでしまいます。その結果、またもや、ターゲットになるのは移住労働者や外国籍のマイノリティということになる。現在の日本の治安維持体制の傾向からすれば、こうした限定でもよいから共謀罪を成立させることに「メリット」があると考える右派は多いということに私たちは十分警戒したいと思います。共謀罪廃案までがんばりましょう。

                                  

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2006年5月 2日 (火)

興味深いブログから引用(焚書/表現の自由)

いろいろ書きたいこともあるのだけれども、連休中くらいはゆっくり心身を休めたいので、興味深いブログの記事を引用するだけにしておく。

以下、ブログ「成城トランスカレッジ!」の中で、
「こういうご都合主義はちょっとイヤなのだ。」という記事が載っているアドレス。
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20060502/p3

上記の記事によると、
「福井県生活学習館からフェミニズムに関連しそうな150冊の本が撤去された」とのこと。

驚いた。
そんなことって、あっていいわけ?
(それとも、私が昨今の情勢にうといだけ?)

このブログを運営している人は、「これってどうなんだろう、というのが素朴な感想。この場合の「これ」とは、福井県生活学習館から特定の本が排除されるという事件そのものよりは、むしろそれを是とする論法の方だ。」と書いているが、私は150冊の本が撤去されたというその事実自体にそもそも仰天した。(そんなことが、もう既に起こっていたのか、と。)

この記事には撤去を喜んでいる人の声(反フェミニズムの人の声)も引用されているが、どうして喜べるのだろうか。
私には理解できない。
それはそのまま自分にも返ってくることだということがわからないのだろうか。

それを受け入れるということは、フェミニズムの本に限らずどんな本であれ恣意的に撤去される可能性を許すということではないのか。
                                     

それから、以下のアドレスの「上野千鶴子さんの原稿「役人のいる場所」を掲載します。」には、諸般の事情により採用されなかったという上野さんの記事が転載されている。
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20060502/p2
                                                

こういう情報を掲載してくれるブログというのは、本当に貴重だと思う。
新聞やテレビでは得られない情報だ。

                                                       

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